雑感

いずれにせよ、マスに対して行なっていた支持者集めがパーソナライズして個別に集めていく方向にシフトしていった感じのようだ。そのために必要な基盤として、10000万人 × 1000個くらいのデータベースを構築したところから始めたのと、さらにそこから支持者になりやすさをレーティングしたところがデータサイエンティストの真骨頂というところだろう。

ただ、パーソナライズとレーティングが肝であるとはいえ、述べ500,000回電話での説得を行ったボランティア、番組制作、メディア制作など、最後の有権者に訴えるのは従来の方法であり、決してデータサイエンティストが無双であったわけではない。まして、そのキーとなった分析だって、収集方法は電話調査だったり、取得すべき特徴を考えるところには社会学者、政治学者、経済分析者が協力している。
一つのテクノロジーが入り込んだことによって戦略がガラリと変わる。それでも従来のものが良い形で活かされる。こういうのって素敵だと思うのです。